<< センテンモン ニッパチなんのその >>

陶芸家にとっての営業

今、焼き物はあまり売れません。特に作家物は、どうしても値が張るため不況の影響をもろに受けてしまいます。
私が陶芸をはじめた年は、バブル全盛期でした。粘土もろくに練れないのに、羽振りの良い先輩達を見て、いつかは俺も!と思ったものです。
その後バブルははじけましたが、それから10年くらいは何とか売れていた気がします。デパートもギャラリーも売ってくれていました。そう、「作家は作る人」「デパートやギャラリーは売ってくれるところ」という感覚でした。
一部のギャラリーは頑張っているようですが、残念ながら今は「デパートやギャラリーは売ってくれるところ」となかなか言い切れない時代になってしまいました。つまり、その営業力に期待ができないということです。

陶芸家にとっての営業_b0145114_21342436.jpg陶ISMに集まるバブル期を知らない若い世代の陶芸家達は、はなからそんなものに期待していないようです。
20年以上前に比べて市場は確実にしぼんでいるのに「陶芸家」は倍々ゲームで増えました。売れない時代に作家になった彼らは、自分たちで売る方法を見つけなければならないことを自覚しているようです。
幸いなことに、ホームページやブログなど、20年前にはなかった個人でも広範囲に発信できる広告営業ツールがたくさん誕生しました。
特にブログ。これを「オフィシャルな広告営業ツール」として使うと、相当効果を発揮するはずです。しかし、そのための努力や勉強もやはり必要で、なかなか上手く使えていないのも事実なのです。

先輩や後輩、いろいろな世代の陶芸家と話をしていて、そんなことを思いました。
by nodatohboh | 2010-02-01 21:35 | 陶芸の仕事
<< センテンモン ニッパチなんのその >>