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DMのデザイン

もう、かれこれ3年以上、DMを作らせてもらっているギャラリーがある。
このギャラリーがオープンしたときはまだ学生だったが、先輩の紹介でお付き合いがはじまった。建築家のオーナーの人柄にも惹かれて現在まで親しくさせていただいている。
大学を出て最初に陶芸の個展をさせてもらったのも、オーナーのデザインしたモデルハウスだった。その後も何度か個展やグループ展でお世話になり、写真やデザインの仕事を始めてからは、オーナーの関係しているいろいろなプロジェクトで、DMやパンフレット、展示用のグラフィックなどを制作させてもらった。

DMは、作品を預かって撮影し、それを使ってデザインする場合と、作家から写真の提供を受けてデザインする場合とがある。前者は、撮影の手間がかかるが、撮影前にデザインのディレクションできるので「おさまりの良い」デザインがしやすい。後者は、どんな写真が来るのかわからないので、課題を与えられた気分になる。ちょっとしたデザインの訓練のようなもので、写真からイメージを作っていかないといけない。たいがいは、写真を少し加工して作業をしやすくする。
今日納品したDMは、作者から2枚の写真を預かった。
どちらも良い写真だったので一安心。少しコントラストを強くして作品を強調し、フォーマットに合わせてオーソドックスに組み合わせた。

b0145114_1591319.jpg作品を売るためのDMは、それが一つのアートである前に広告媒体でなければならない。とんがったデザインはあえて避け、どういう作品なのかがわかる写真やデザインを心懸ける。
オーソドックスでも、フォントのチョイスや間の取り方を工夫して、キラリとセンスの光るものを作りたいと思う。
by nodatohboh | 2008-06-29 21:36 | デザインの仕事

ハウツーの撮影

b0145114_1351916.jpg単行本の撮影が始まった。
この本では、陶房の講師4人に作陶の実技をお願いしている。
今週は、一番若手の女性講師が担当する作品作りを撮影する。

撮影用に作陶するのは、ちょっと手間だ。
読者にわかりやすく、ビジュアルにもこだわって撮影するので、普段通りに作陶してもらうと、何かと不具合が生じてしまう。
特に今回は、初心者用の本なので、プロのテクニックがあれば端折ることのできる工程も出来るだけ基本に忠実に行ってもらう。
しかも、この本では、見た目をすっきりさわやかな印象にするため、背景が白く抜けるようにデコラというボードを駆使して撮影する。これが、さらに面倒な作業を強いることになる。

これまでに、十数人の陶芸家のハウツーを撮影してきた。
作品の善し悪しとは全く関係なく、撮影に向いてる人、向いていない人がいる。説明をしながら作らなければならないので、どちらかというと夢中になって作る人は向いていない。
また、勘のいい人は、撮影に必要な動きや間をすぐにつかんでくれて、撮影のしやすいような動作をしてくれる。陶芸教室の講師歴が長い人は、ライターの聞きたいポイントもだいたいわかっているので、さらにスムーズだ。

今日撮影した講師は、こういう撮影がはじめてだった。
普段はあまり行わない手びねりによる作陶だったため、最初こそ戸惑っていたが、撮影のリズムにもすぐ慣れてくれて、順調に撮影は進行した。

撮影は約7時間。撮影枚数は約500カットになった。
ハウツーとしては普通の枚数なのだが、400枚を超えたあたりから疲れてきた。集中力が切れて散漫になってくる。
歳のせいなのかと不安がよぎるが、作陶する若い講師も同様に、疲れていたのでちょっと安心した。
長時間、緊張した状態を持続するのは難しいのだ。
by nodatohboh | 2008-06-26 22:29 | カメラの仕事

打ち合わせ

平和島の粘土メーカーで雑誌企画の打ち合わせを行った。
元気なメーカーとお話をするのは楽しい。
制作をお願いする陶人形作家と私、メーカー側3名でいろいろなお話をした。
小さなメーカーだが、特殊なオリジナル粘土を扱っており、とても意欲的に営業活動を行っている。大きなメーカーにはない手作り感やフットワークの良さが気持ち良かった。
陶人形作家も、はじめて扱う粘土にもかかわらず、積極的に取り組んでくれそうだ。

今年の5月、ある学校教材の見本市に行ったとき、このメーカーもブースを出していた。この見本市では、いろいろな陶芸機材メーカーがブースを出している。知り合いのところへ挨拶に行ったり、初めてのところには名刺を配ったりして情報収集をした。
このメーカーの粘土素材は前から知っていたが、実物に触るのははじめてだったので興味深く見ていた。メーカーの方が話しかけてきてくれたので、挨拶をして編集の仕事をしていることを告げた。熱心に商品をアピールする姿勢が強く印象に残っていて、その後も何となく頭から離れなかった。

ふとした瞬間にこの粘土と知り合いの陶人形作家を組み合わせた連載企画を思いついた。さらに、通販企画を組み合わせてメーカーのメリットにも考慮した。
企画書を一気に書き上げ、メーカーと作家に概要を説明して雑誌連載の企画として提出することの了承を得た。
編集会議で出版社側からも連載の許可を得て本日の打ち合わせとなった。
何だが拍子抜けするくらい順調な流れでここまで来て、そして今日も順調に話が進んだ。

私、メーカー、陶人形作家、出版社。
仕事としてやるからにはそれぞれに利益的な要素が必要だ。しかし、何よりもみんなの「もの作り」への情熱がなければ良い企画として動き出さない。
久しぶりに良い気の流れのようなものを感じた
by nodatohboh | 2008-06-25 22:42 | 編集の仕事

銀座で撮影

b0145114_1342460.jpg銀座のギャラリーで開催中の展示会の撮影。
許されている撮影時間は、ギャラリーがオープンする前の1時間だけ。
ギャラリーのように、狭い空間で撮影するときは機材もコンパクトにする。
ストロボは、普段使っている大型のジェネレータータイプではなくコンパクトなモノブロックタイプにして、補助光にはクリップオンタイプを使う。カメラに詳しい人以外には何のことだかわからないと思うが、そういうことなので、朝から機材をセットし直して、車に詰め込み、早めに出発した。

携帯のナビを使ってみた。
これが、とっても優れていてびっくり。ちゃんと音声でしつこいくらいに案内をしてくれる。だが、右折禁止の数寄屋橋交差点で右折させようとするのはやめてほしい。

ギャラリーでライターと待ち合わせ。挨拶もそこそこに撮るものを打ち合わせした。出来るだけ効率よく撮れるような順番を考える。時間を気にしながら、、でも、気を抜かないように1カットずつ丁寧に撮影。少しだけ時間をオーバーしてお客さんに迷惑をかけてしまったが、まあまあ合格点の仕事が出来たと思う。

b0145114_1311675.jpg短時間でプロの仕事してさっと去っていく感じに憧れているが、なかなか、そうはいかない。
現場に思いもよらない難関があったり、考えられない凡ミスをしてみたり。
焦る気持ちを表に出さないように、いつも背中にいやな汗をかきながら必死に挑む。
現場を重ねるうち、ごまかすのだけは上手くなってきた。
by nodatohboh | 2008-06-22 22:57 | カメラの仕事

イライラ

夜になって「オレ今日疲れてるな」と感じている。
久しぶりだ。
特に無理をしたわけでもない、特別にいやなことがあったわけでもない。

朝からちょっとイライラしていた。
教えている大学に行く途中の中央高速であおってきた車にムカッときた。
普段はとても穏やかで安全な運転をする。
のろのろした車にも寛容だし、あおられても「お先にどうぞ」と道を譲る。
でも、今日は違った。
若い頃、バイクですっ飛ばしていたころの血の気が戻ってきていた。

大学の授業中も、いつもはかわいく思える学生の甘ったれた態度にイラッとした。
珍しく説教もした。(ほとんど効き目はなかったが、、)

若い頃よりずいぶんと穏和になったし、気持ちもコントロールできるようになったが、イライラは昔からの悪い癖だ。
そんな自分を一生懸命にコントロールしようとして疲れたのだろう。

父親は普段、温厚で優しい人だったが、ときどきすごく怒った。
60歳を過ぎて街で殴り合いのケンカをした人だった。
それでも、必ず理由のある怒りだった。
最近似てきてるな、と思うことがよくある。

血筋なのか、広島という街で育ったせいなのか、中心部分に熱いものがある。
熱さは、ときとして情熱となり、ときとして怒りになる。
やっかいなものだが、大切だと思う。
by nodatohboh | 2008-06-20 22:48 | 陶芸の仕事

腰痛

丈夫な方だった。腕力も弱い方ではなかった。
20代の頃、猛烈に陶芸に取り組んで出来た筋肉は、今も一見変わっていない。
腰も丈夫だった。50kgの原料を苦も無く持ち上げられた。
「鋼」のようだった。腰痛には無縁だった。

30代半ばにはじめてギックリをやった。
それ以来、「ガラス」の腰になってしまった。
40歳になった今、腕力も明らかに落ちている。

昨日の夜、教室のちょっとしたリニューアルにともなって、20kgの粘土を50袋くらい、つまり、1t近い粘土を移動した。
後半「やばい感じ」に気付いた。
腰をいたわりながら無理をしないように作業を終え難を逃れた。

今日は教室の講師をした。
8時間近く、ほぼ立ちっぱなしで教える。
昨日のことを忘れて仕事に没頭していたが、午後になって腰にきだした。
昨日の疲労は回復することなく、筋肉や筋に潜んでいたようだ。

プロ野球では桑田や清原。サッカーではカズやゴンが同世代だ。
みんな必死に頑張っている。
アスリートにとって、避けることの出来ない体力の衰えは、同時に競技者生命の終幕を意味する。
幸いなことに、我々の仕事の寿命は長い。
しかし、良い仕事をし続けるには、体力の衰えを補うに余りあるさまざまな技術や知識、精神性を身につけなければならない。

自分はどうなんだ?
ずっと、問い続けながら、もがき続けるしかないのだろう。
by nodatohboh | 2008-06-19 21:25 | 陶芸の仕事

アポ取り

今日は、昨日の編集会議(月刊誌)で決まったいくつかの事案に関して、関係者にアポを取って企画を説明。打ち合わせや取材のスケジュールを組んだ。
他の出版社で同時に進行している単行本の取材予定もほぼ決まり、スケジュール表が2ヶ月先まで真っ赤になってしまった。
秋まで本作りに没頭する。

最新携帯の機能を調べてみた。
老若男女が求める便利な機能や楽しいコンテンツを使いやすく技術がサポートしている。よく人を文系と理系に分けるが、携帯の世界は双方の技術が融合することで成り立っているすごい世界なのだなと、今さら気付いてしまった。

これまで、携帯では、出先で通話したり、ときどき仕事のメールをするくらいだった。その多くのコンテンツもほとんど使うことがなかった。
今回、どうせ長く使うのだから、と最新機種を買った。
10年前にパソコンやマックの存在を知って愕然とし、必死で覚えたときと同じ気持ちになっている。

とりあえず、打ち合わせ場所に行くときは、GPSを使って迷わないようにしよう。
by nodatohboh | 2008-06-17 20:59 | 編集の仕事

編集会議

陶芸家だけをやっているときは、会議に参加することはまれで、たまに参加したとしてもゲスト的な気分でしかなかった。
その会社の会議を見れば、伸びる会社かダメになる会社かわかる、という話を聞いたことがある。経営コンサルタントもこのことをかなり重視しているらしい。

午前中、月に一回行われる月刊誌の編集会議だった。今回は、久しぶりに外部スタッフ(私のだが)も勢揃いした。スーパーバイザー兼企画者という立場で、雑誌の内容はもとよりデザインや制作の流れにまで口を出している。少し煙たい存在だ。

会議や打ち合わせは「生き物」だな、とよく思う。また、各自の能力が露呈してしまう怖い場でもある。
毎回空気が違い、終わり方も違う。
一つの発言が大きく流れを変えることもあるし、「言い方」が場の雰囲気を左右することもある。だから、現実的な案件を検討しながら、同時に、空気や流れを読むことにも気を使わなければならない。

ポジティブは悪いとは言わないが、いいことばかりを言って盛り上がりすぎる会議は要注意だ。
良さそうな企画には、枝葉を付けながらも問題点をピックアップして一つずつ解決策を探る。そして、実作業に置き換えて、スケジュールや人員の検討をしていく。この、一連の当たり前の作業がなぜか出来なくなるときがある。

今日はちょっとヒールを演じてみた。
by nodatohboh | 2008-06-16 22:59 | 編集の仕事

赤絵染付講座

今日は教室の特別講座の日。上田講師による「赤絵染付講座」シリーズは今回で5回目。お陰様で毎回満席の人気講座である。特別講座は、月に1回程度、毎回テーマを変えて開催している。普段の授業では習うのが難しい技法を集中的に学ぶ。
外部参加者もいるが、その多くは会員の生徒たちである。

陶芸の高い技術をわかりやすく解説しながら順を追って制作していく講座スタイルは、他の教室ではなかなか真似が出来ない。これには、担当講師の高い技術はもちろんのこと、受講生が満足できる受講内容の検討、スケジュールの組み立ても重要で、正直そういった準備も含めると講師にとっておいしい仕事ではない。

教室の6人の講師陣は皆教室のことを大切に思ってくれている。そして、会員が陶芸を長く続けられる方法を模索し続けている。
by nodatohboh | 2008-06-15 17:48 | 陶芸の仕事

大学講師

今年で5年目になる大学の講師。教えている大学には女子の学生しかいないので、当然、陶芸の授業も女子ばかり26名。これにひとりで挑んでいる。
陶芸教室だって、15〜20名の大人の生徒を先生1名とアシスタント1〜2名で見るのに、、二十歳前後の女子軍団を相手に勝ち目はない。

私の座右の銘は「こびず、いばらず、あきらめず」だが、あきらめて、こびることにした。
軽いカルチャーショックを受けながら、20歳年下の彼女たちに溶けこもうと必死の努力。

音楽を専攻する学生の服装はきれい系が多い。
ろくろを挽くからスカートはNGとは言っておいたが、ショートパンツにハイヒールで来るとは思わなかった。
ハイヒールでろくろを挽く女子大生にひざまづいてご奉仕する陶芸家40歳。
かなりいい絵だと思う。
by nodatohboh | 2008-06-13 21:32 | 陶芸の仕事